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「医療事務はやめとけ」と言われる理由は?現場のリアルと向いている人の特徴

医療事務はやめとけと言われる理由を一つずつ検証。給料・クレーム対応・レセプト業務の実態から、向いている人・向いていない人の特徴まで解説します。

「医療事務はやめとけ」「二度とやりたくない」

ネットで医療事務について調べると、こうしたネガティブな声が少なからず目に入ります。進路として検討している方にとっては、不安を感じる内容ではないでしょうか。

しかし、これらの声の多くは特定の職場環境に起因するものであり、医療事務という仕事そのものを否定する根拠にはなりません。この記事では、「やめとけ」と言われる理由を一つずつ検証し、医療事務に向いている人・向いていない人の特徴を明らかにしていきます。

■ 「やめとけ」と言われる5つの理由を正直に検証する

▸ 理由① 給料が安い

もっとも多く挙げられる理由がこれでしょう。医療事務は他の職種と比べて給与水準が低い傾向があり、全産業の平均(厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」:約34.06万円)と比較しても差があるのが実情です。

ただし、注意が必要です。勤務先によって給与水準には大きな差があります。大規模な総合病院では月給30万円以上のケースも珍しくなく、公立病院に勤務すれば地方公務員と同等の待遇を受けられる可能性もあります。また、診療報酬請求事務能力認定試験や医療秘書技能検定といった上位資格を取得することで、資格手当が加算されるケースも多いでしょう。

「安い」かどうかは、勤務先の選び方と取得する資格によって大きく変わるといえます。

 

▸ 理由② 患者からのクレーム対応がつらい

医療事務は「病院の顔」として患者様と最初に接する仕事です。診察の待ち時間への不満や会計への疑問など、患者やその家族からのクレームに対応する場面は避けられません。

これは確かに精神的な負担になり得る業務です。しかし、見方を変えれば「接遇スキル」「コミュニケーション能力」が磨かれる環境でもあります。医療事務で培った対人スキルは、他の事務職やサービス業に転職する際にも高く評価される傾向があります。

クレーム対応に不安がある方は、診療所やクリニックなど比較的小規模で患者様との距離が近い職場を選ぶと、総合病院のように大きな職場で、多くの患者様の対応に追われるストレスは軽減されるかもしれません。

▸ 理由③ レセプト業務が複雑

診療報酬の請求書(レセプト)を作成する業務は、医療事務の中でも最も専門的な仕事です。保険制度のルールは頻繁に改定されるため、常に最新の知識をアップデートする必要があります。

この複雑さは裏を返せば、簡単には代替できない専門性を持っているということです。「AIに奪われる仕事」が話題になる中、レセプト業務の一部は確かに自動化が進んでいますが、算定ルールの判断やイレギュラーケースへの対応は人間の知識と判断が不可欠です。

専門学校で体系的にレセプト業務の知識を学んでおけば、現場に出たときの戸惑いは大幅に減らせるでしょう。独学や通信講座ではなかなか身につかない「実務の感覚」を在学中に養えるのは、専門学校で学ぶ大きなメリットです。

▸ 理由④ 業務の幅が広すぎる

受付対応、電話応対、会計、カルテ管理、レセプト作成、書類整理——医療事務の業務は多岐にわたります。「マルチタスクに追われて大変」という声は理解できるところです。

ただし、この幅広さは「つぶしが利く」ということでもあります。医療事務で身につくスキル(速く正確な事務処理能力、接遇、保険知識、パソコン操作)は、一般企業の事務職や公務員の事務職にも応用が利きます。「医療事務しかできない」のではなく、「医療事務ができれば、他の事務もできる」のです。

▸ 理由⑤ 人間関係が難しい

少人数の職場では人間関係が固定化しやすく、合わない人がいると逃げ場がないという声もあります。

この問題も職場選びで大きく改善できます。大規模な病院であれば部署異動の可能性がありますし、クリニックであっても近年は複数拠点を展開する医療法人が増えており、異動の選択肢がある職場も少なくありません。

■ 向いている人・向いていない人の特徴は?

医療事務の適性

「やめとけ」が当てはまるかどうかは、その人の適性によって大きく異なります。

医療事務に向いている人は、正確さを求められる作業にやりがいを感じるタイプです。レセプトの作成やカルテの管理は、細かいルールに基づいて正確に処理する仕事であり、「几帳面な性格」や「数字に抵抗がない」という方に適しています。また、患者様と接する場面が多いため、人とコミュニケーションを取ることが嫌いではないことも重要な適性です。

向いていない可能性がある人は、「デスクワーク自体が苦手」「ルーティンワークに飽きやすい」という方です。医療事務は日々の業務にある程度の反復性があるため、変化の多い仕事を好む方にはストレスになるかもしれません。

ただし、「向いていないかも」と感じていても、学校で基礎を学ぶことで適性が開花するケースは少なくありません。迷っている段階で諦める必要はないでしょう。

■ 仙台医療福祉専門学校で広がる医療事務のキャリアとは?

仙台医療福祉専門学校で医療事務を目指す

仙台医療福祉専門学校の医療事務系学科では、従来の医療事務に加えて、2027年入学生から新しいキャリアの選択肢が広がります。

医療事務総合学科(2年制)では、2年次に選択コースが設けられています。こども・美容コースでは、小児科や美容クリニック、審美歯科の受付スタッフをめざす方に特化した接遇スキルや美容の知識を学べます。医療・一般事務コースでは、民間企業の一般事務や公務員の行政職、公立病院の医療事務を視野に入れた簿記やSPI対策にも対応しています。

「医療事務だけに限定されるのが不安」という方にとって、一般事務や公務員にも道が開けるカリキュラムは心強い選択肢ではないでしょうか。

また、最短1年で就職をめざしたい方には医療事務学科(1年制)もあります。短期間で資格を取得し、いち早く現場に出たいという方に適した学科です。

■ よくある質問

Q: 医療事務は本当にAIに仕事を奪われるのでしょうか?

A: レセプトの自動点検など、一部の業務はAI化が進んでいます。しかし、患者様への接遇、電話対応、クレーム処理、医師や看護師との連携といった「人間力」が求められる業務は代替できません。AIの導入により、むしろ事務作業が効率化され、より質の高い患者様対応に時間を使える環境に変わりつつあります。

 

Q: 医療事務は通信講座だけでなれますか?専門学校に行く意味はありますか?

A: 資格の取得自体は通信講座でも可能です。しかし、就職先の紹介や面接対策、実習を通じた実務経験は通信講座だけでは得られません。特に未経験からの就職をめざす場合、専門学校のサポートは大きな差になるでしょう。

 

Q: 公立病院の医療事務は公務員扱いになりますか?

A: 公立病院(市立病院・県立病院など)の直接雇用であれば、地方公務員として採用されるケースがあります。公務員試験の受験が必要ですが、医療事務の知識があることは大きなアドバンテージです。仙台医療福祉専門学校の医療・一般事務コースでは、SPI対策や簿記も学べるため、公務員試験の準備にも対応しています。

■ まとめ

「医療事務はやめとけ」という声の多くは、特定の職場環境や働き方に起因するものであり、医療事務という職業全体を否定する根拠にはなりません。

給料は勤務先と取得資格によって大きく変わります。公立病院では公務員のような待遇も可

能であり、業務の幅広さは「つぶしが利く」ことの裏返しです。

ネットの評判だけで判断するのではなく、医療事務の仕事の実態を自分自身で確かめることが、後悔しない進路選択につながるのではないでしょうか。

 

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■ 出典・参考情報

【執筆者情報】

執筆:仙台医療福祉専門学校 広報

専門:医療事務教育・資格取得支援

更新日:2026年9月

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